教習所で行われた試乗会に行ってきました

まえがき

教習所で行われたナイター試乗会に参加し、乗りまくってきた。

かなり狭いコースの教習所だが、その外周を3周、ということだ。 参加者は15名はいたが、積極的に走りこむ人があまりいなかったため、工夫次第であまり詰まらずに済んだし、その気になれば全車乗れた(キムコのバンバンもどき、ハーレーにビッグツインに乗らなかった)。

事前に「事故ったら二度と開催できなくなるから、絶対に事故はやめて!」「飛ばさないで」「追い抜き・追い越し禁止」と指示が出ていたので、あまり積極的なコーナリングもできなかったし、あの環境で3周では、ミニサーキット1周にも満たないレベルだが、それでも次々乗れたのは大きかった。

(ちなみに、イベントでは立ちゴケが1度あったようだ)

ふらふらしていたり、曲がる時に足を出してしまったり、すごーくゆっくり走る人がいたり、ちょっと運転が覚束ない人が最初数名いたため、3周をフルに有効に使えたわけではないが…

インプレッション

乗った順番に紹介しよう。

MT-07

MT-09の兄弟車ということだが、MT-07はポジションが超コンパクト。ステップが随分と前にある。

今回一通り乗って改めて思ったが、MT-09のステップはかなりバックだ。

ステップが前にある上に高いためにコンパクトポジションでこれはこれで独特な感覚がある。 MT-09はハンドルが異常に手前にある感覚だが、MT-07も普通ではない。

しかし馴染むのは容易。エンジン的には、それなりにテイストがあり、しかし濃くはない、といったところ。 パワー的には、MT-09の凶暴な領域を奪った感じ。今回の試乗でもそれなりの領域まで使ったので、恐らく公道に出れば今の状態でも使い切れると思う。

トータルバランスが良く、これは幅広い人に勧められるバイクだと思った。

ただし、MT-09と類似のバイクでは全く無い

Daytona675R

MT-07の次がいきなり675R。 足着きが悪いので、かなり恐い思いをした。トライアンフの車両は全体にスタンドが跨ったまま出してしづらい。

SSが久しぶりすぎて忘れていたが、そう、このポジションだ。高い一体感が得られるはずの。 だが、久しぶりの前傾は支え方がわからずに最初ちょっと戸惑った。

車両は極めて従順ながらエキサイティング。操作性も素晴らしい上に、わずか3周の間にもう攻められる状態になっていたので、恐らくサーキットであれば乗り始めて5周目には全開といったところか。

別に味が濃いわけではないが、使いやすいということも含めてこれは非常に素晴らしいバイクだ。 これはおもしろい! 今回R3に次いで2番目によかったバイクだった。

しかし、Rは高いので、まぁ当然…といったところかもしれない。

みづらそうだと思ったシフトタイミングランプに関しては、問題なく視認できた。

YZF-R25/R3

最高におもしろかった。 ポジション、バンクなどフィーリングは極めて私の好みだった。周回の中でハングオンするところまで行ったのはこの2台だけだ。 また、全開でトップエンドまで回せたのも、この2台とSLだけだった。

特に力強さと鼓動感のあるR3は素晴らしい。 R25はもっとジェントルなエンジンで力も控え目だ。R3は結構濃い。

膝を擦るのも比較的簡単そうで、足着きも良い。 設定できるのかは知らないが、シフトランプの点灯は早かった。 シフトタイミングは別にそうしたデバイスに頼らなくてもだいたいつかめるのも魅力的。

浮動式キャリパーによる曖昧なブレーキだが、効きは良い。

R3に固定式キャリパーなら欲しいぞ…

Ninja250SL

話題のカワサキの新型。

非常にコンパクトで、もう跨った時点でこれはおもしろいと思わせる。 私が乗ったバイクで細いものというと、グースか、スパーダくらいだが、グースより明らかに細い。

ポジションがNinja250Rと比べてきつい、という話だが、そこはそれほど感じなかった。コンパクトだとは思ったが。

パワーはない。全開でトップエンドまで回してもパワーはない。というか、途中でパワーは売り切れる。 だからこそ、低いスピードの範囲で遊べる。前傾車を存分に楽しむためにはこういうバイクだと思う(それはメガリだろうと思っていたのだが…)

Ninja250Rよりももっともっと鋭いのだろう…と思っていたのだが、リーンは以外にもむしろ重い。立ちは弱いが。 しかし、よく曲がるバイクだ。

これはマニアックなバイクだ。

ちなみに、非常に小さな、オフ車のようなメーターがついているが、実は今回一番みやすかったのはこれだった。

Ninja250R

続いて乗ったNinja250Rはヨシムラマフラーがついていたのでノーマルではなかった。

車体は大柄だが、それはあくまでまたがった時の膝の具合と資格で判断されるもので、足着きはよく、ポジションは良好。非常に収まりも良い。

低回転はスカスカで、SL、あるいはR25/R3のような力強さは全くない。だが、そこからの伸びはR3に迫るレベル(マフラーの影響も大きそうだ)。これは速い。

そしてバンクが、今回乗った車両で最も鋭かった。最初その鋭さに戸惑ったほどだ。 鋭いバンクが可能な車両が好きな私だが、攻められる安心感という意味ではRシリーズのほうがよかった。 だが、少なくとも、大柄な車体からイメージされるもっさりしたツーリングバイクではない。なるほどこれならレースでも強かろうと思わせるスポーティなハンドリングだ。

Tricity

今回の異色Part1。

まずボードが幅広くて戸惑う。 スクーターなんかほぼ乗らないのでさらに戸惑う。

30km/hが境だ。30km/hを切ると、ハンドルが重く、倒れにくい、バランスがとりやすい。 めいいっぱいスピードを落としてみたところ、5km/hまではなんなくバランスがとれた。4km/hで倒れそうな感じがしたのでスロットルを開けた。

コース内の排水口に乗ってみたが、段差をなんなくとかいうことよりも、自分が予測した衝撃と違う(位置が)ことに戸惑った。

「ナニコレー!」というのは、とても適切だった…

F800R (2015)

増車候補だったF800Rだが、結論としてはMT-09に似すぎている。

今回乗った中で最もキャラクターのないエンジンだ。トルルルル、というフィーリングであり、ボンネとF800Rがこのグループ。MT-07はこれとは違う。

BMWらしく、ウィンカーは重く、ストロークはとても短い。シフトペダルも同様だ。このカチッとした感じ、大好きだ。

ポジションはMT-07に似ているが、MT-07ほどハンドルは狭くないし、ステップは高くない。MT-07よりも自然だ。

全体的にMT-07に非常に似た構成だが、この走りのフィーリングはMT-09とかなり似ていた。

安心感があって乗りやすく、最初から気持よく乗れる無個性。なんでもこなすモデルは、MT-09ほど力と鋭さはないが、MT-09最大のライバルかもしれない。

ちなみに、完全なスタンダードなのか確認したのだが、足着きは結構よかった。

S1000RR (2015)

199ps、今回最大のモンスター。しかも215万円で今回最も高い。 2015年モデルと確認したのは降りてからだったので、オートシフターは試さなかった。

スイッチ、ペダルの操作感はF800R同様、いかにもBMWだ。

だが、乗った感想は、このバイクは乗りこなせないだろう、ということだ。 それは恐らく、私が乗れていた時でも。

最初は、2014かと思っていた。 なぜそう思ったかというと、それほどスロットルを開けない範囲で乗った限り(スロットル開度は、かなり自重した)それほど凶暴なパワーだとは思わなかったからだ。

だが、タレの強いハンドルをコントロールしてみろと言わんばかりに開き気味にし、ステップは高くまさに戦闘的なポジション。乗り出しで唯一ふらついた車両だ。

(実際は恐らくDaytonaのほうが足着きはきつい。なぜならば、戻ってきた時はギリギリ両足つま先がついたからだ)

サスペンションはかなり硬く、バンクも重い。高荷重に耐える、高荷重を要求する車両、これは筑波サーキットでもかなり我慢がいるだろうし、使い切れないだろう。

別に問題なく乗れるが、ストリートバイクとしてそのパフォーマンスを余すことなく発揮し、「バイクを満足させる」ことができるかというと、私には無理だ。それをしようとしたら、私は死ぬだろう。 もちろん、単純にパワーを使い切るだけならば恐らく可能だが、そういうことではない。

Tiger800 XRx

最初、足着きで乗れないか、と思ったのだが、つま先ギリギリついたため乗車。

ステップが戸惑うほど前だ。

まず一言文句を言いたい。スロットルが軽すぎる。ワイヤーレスの電子制御スロットルだというのだが、それにしても抵抗がなさすぎる。これは恐い。 MT-09が電子制御スロットルながらワイヤーを残したことは正解なのか。

もうひとつ文句を言おう。サイドスタンド、もうちょっと考えてつけてほしい。

バイクとしての特徴はあまりない。MT-09と近いエンジンとポジションなので馴染みすぎて、ということかもしれない。

それでいてこの旅装備なのだから素晴らしい、のだろう。旅には良さそうだが、それはTracerをローダウンするのとどう違うのかという問題になりそうだ。

が、残念、スタンドをガリガリ擦ってしまった。センタースタンドは厳しいようだ。

Bonneville

で、続いてボンネだが、ステップが前だ。ハンドルは低めだが、近いし、メーターを見てもなんだか昔の映画のワンシーンのようだ。

エンジンはF800ほどではないが無個性。軽い鼓動感と猛烈なスムーズさを持つ。ハンドリングも中庸。

ちなみに、決して遅くはない。80%開度、2速で回したが、まぁ大型バイクだもの、これくらいはあるだろう。NC750Kよりはやや遅いか?

こういうオーソドックスなバイクも存在価値は認めるが、マニアックなライダーは特徴がなくよくできたバイクよりも、どこか尖った部分があるバイクを好むので、難しいところだ。実際、私は欲しいと思うところはなかった。

とても良いバイクではあると思う。

R1200R (2015)

今回、一番驚きのあったバイクだと思う。

今回のラインナップでは明らかに極端に音が大きく迫力があり、排気圧を後ろで感じたBMWだが、その中でも一番「いい音」をさせていたのがR1200Rだ。

新型はこれまでのテレレバーと決別し、テレスコピックフォークを採用してきた。なんかテレレバーっぽい外装が伸びているが。

ボクサーツインにテレスコピックフォーク…夢のような組み合わせだ。

まず、足着きが普通に良い。F650CSやF1200GSで「これは無理だ」と思わされてきた(STも無理っぽかった)私だが、BMWがこんなに足着きがよくなっているとは…

軽く煽ると右足にくっと力が入る。 あぁ、そうだった…

しかし、このコースは右周回なので、もう勝負あったようなものだ。

バンクが、Ninja250Rにつぐ二番目の軽さ! 縦置きエンジンなので右にはクランク慣性が加担してバンクに勢いがつくのだが、テレスコピックでなじみやすくなったR1200R、自由自在! 大きさ、重さを全く感じない。素晴らしい!これはタイトターンも行けるだろう。

エンジンは大型に関してはそれほど開けなかったため、今回乗った中では最も速度乗りがよく力強い。だが、この力強さは、私がイメージする「力強いエンジンとしての要求」に非常に近い。 そう、こういうエンジンを求めているのだ!!

これはおもしろい!鼓動感はかなり強いが、巡航した時に「あ、これは疲れない」と確信した。

しかも、1,690,000円といてうことだが、こんなに安かったっけか?

18Lタンクに好燃費を兼ね備え、旅に非常に適している。「お金があれば…」と言っていたのは、それくらいしかないよね、という意味だったのだが、BANDIT危うし…

Iron 883

今回の異色Part2。まさかのハーレー。

とりあえず、ステップを探すのが大変で、しかもペダルが私がイメージする運動円になくすごく操作しづらい。

ブレーキが曖昧で、コーナーリングアプローチがしづらい。 リーンが安定しない。こいつ曲がる気ないのか。

折角なりので巡航、そして加速を試してみた。

巡航は、まぁなんとなくわかる。まっすぐなら走っていてもいい。 加速は、遅い。「ゆるやかに加速」という感じだ。

すごく気になったのが、エアクリーナーカバーが足に当たる。

結論としては、私にハーレーは向かない。 おとなしくなったらモト・グッツィだな。

Street 750

Ironと比べればだいぶ普通だが、それでもポジションは違和感があるし、Iron以上にぐんにゃりしたブレーキが辛い。

エンジンはIronよりもスムーズで振動も少ない。もうちょっと現代的か。 エアクリーナーボックスが脚に当たることもなかった。

また、乗るとIronよりも小さい感じがする。格段にだ。

だが、やはり乗ろうという気持ちは起きない。

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