au、子供を監視するためのスマホを発売

auは、同社初のジュニア向けスマートフォン 京セラ miraie KYL23 を1月30日に発売します。

(中略)

「あんしん文字入力」は、メールやブラウザなどへの文字入力時に、子どもが”不適切な言葉”を入力すると注意メッセージを表示します。、また、子どもが入力した”不適切な言葉”の履歴を保護者が確認可能です。

『お子さまが使うのに適さない言葉(他人を傷つける言葉など)が入力された場合は、不適切な言葉として警告を表示します。その不適切な言葉が利用されると利用履歴に保存され、後から保護者が確認することができます。』(KDDI)

その他、有害サイトアクセス制限や、使えるアプリの制限、電話帳制限、利用時間制限、歩きスマホ防止機能、防水、防塵、耐衝撃性能を搭載します。

言わんとすることはわかるのだが、健全性にきわめて強い懸念がある。

私個人の方針としては、フィルタリングするのではなく、ルールを決めた上で監視ゲートウェイを設置するのが良いと考えているが、これは必ずしも「制限よりも監視が優れている」というわけではない。

監視が意味を持つためには次のことが前提となる

  • 監視者(親)がインターネットの技術・文化・事情、及び子供の文化・事情に精通している
  • 親子間に信頼関係がある
  • 監視について説明し、かつ納得されている
  • ルールを適切に設定し、それを納得している
  • ルールを動的に見直す

つまり、監視の目的は次の2点

  • ルールに対してどう対応しているか
  • 子供の現在の状態はどうか

このために、監視という手法を万人に推奨することは私はできない。それなりに高いハードルがあるし、それを適切にチェックし、話し合い…というプロセスは監視者の労力としてもかなりの負担がある。難しいのだ。

どのようなルールを設定するかというのは難しいし、守らなかったと怒るのではなく、話し合って常により良いルールへとアップデートするということはもっと難しい。

そもそもだ、本人の同意なく監視することは違法であり、憲法違反ですらある。日本の法律はその文を無視して運用されているが、親子間だから憲法も関係ないというのはおかしいだろう。その憲法は人権を規定したものであり、子供には人権はない、ということになる

まぁ、そのような腹立たしさは非常に多くあるが、様々な保護機能を提供するというのは、それを強制するのでないのであれば、各家庭の養育方針に従って利用すべきものを選択できる…という観点に立てば非常に良いことだ。少なくとも、フィルタリングを法的に強制するような、もはや愚かという次元では語れない行為よりははるかに良い。

だが、問題にしているのは「よくない言葉」だ。

言葉狩りに何の意味がある。特定の単語を「よくない」という価値観の強制に違和感は拭えないし(任意に設定できるならその点は軽減されるが)、単語の使用を禁止すれば問題は解決するのか?典型的な例で言えば、特定の単語を「差別用語」として口にすることを禁止されば差別がなくなるのか?ここで言葉狩りに走る思考は、非常に危険だと思う

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主宰。
音楽家であり計算機使いであり、ライダーであり声優でもある。

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